今日も葛西臨海水族園に行って来ました。風は冷たいのですが関東は冬晴れ、とてもいい天気でした。
2017年12月17日、7のつく日は葛西臨海水族園で「おとなガイドツアー」という大人向けの詳しかったり見所の違うガイドツアーが開催されています。今月17日のお題は「水族園の教育普及」でした。教育に関わる職員の方が参加者のアンケートからお気に入りの生き物についてそれぞれ解説していくというコンセプトだったのですが、最初のマグロ水槽でとても珍しく悲しいトラブルがあり、思わぬ解説を聞くことが出来ました。
クロマグロは光や音に敏感なのですが、何かに驚いていきなりクロマグロの群が凄いスピードで泳ぎだし、その中の1匹が水槽の壁に激突してしまったのです。最高時速80km、水槽内とは言えかなりのスピードで激突したクロマグロは脳震盪を起こして、ゆっくりと沈んでいきました。ここで直ぐに脳震盪から立直り泳ぎ出せれば助かるのですが、この時は沈んだまま泳ぎ出せずに酸素供給が追いつかなくなり残念な結果になりました。
マグロが泳ぎ続ける理由に呼吸もありますが、海水より比重が重いので泳がないと沈んでしまうのだそうです。こちらのクロマグロは解剖され、寄生虫や病気の有無を調べられ、最終的にはコンポストで肥料となるそうです。
さて、悲しいお話はここまでで、今回教えて頂いたマグロやペンギンや海鳥についてまとめていきます。
水槽内のクロマグロは普段はこの形で泳いでいます。推進力は三日月型の尾鰭を左右に振り、紡錘型の水の抵抗が少ない身体で泳ぎ続けます。写真では横の胸鰭が出でいますので、向きをちょっと調整中な感じですね。
こちらの写真は餌を上手く口に入れる為にスピードや向きの調整をする為に第1背鰭と腹鰭がしっかりと出ています。
この写真の奥のクロマグロも第1背鰭と腹鰭が見えますが、手前のクロマグロは第1背鰭がほんの少し出ています。こんな感じに背中に鰭が収納されているのですね。
ここでペンギン水槽へ移動です。写真はミナミイワトビペンギンです。形は紡錘形でマグロにとてもよく似ているのですが、推進力はフリッパーと呼ばれる腕?になります。
こちらはオオサマペンギン(キングペンギン)
こちらはフンボルトペンギンです。どのペンギンもフリッパーを海水に叩きつけるようにして泳ぎ、脚は舵として使っています。
こちらは少しブレていますが、ウミガラスです。羽が普通にありますので、海の中でも羽ばたいて推進力を得ています。
ここまでクロマグロ、ペンギン、ウミガラスと見てきましたが、どの生物も背中が黒っぽくお腹は白くなっています。海を泳いでいる時に、上空から海の色に近く見つかり難く、海中から上を見上げた時に明るい空の色に近く見つかり難いからと言われているそうです。ペンギンに関しては群れで泳いでいる時の白黒の撹乱になっているそうです。
身体の形、鰭の形、身体の色などいつものツアーとはちょっと違うお話が聞けてとても楽しかったです。毎回テーマが変わりますので、皆様も気になるテーマがありましたら是非ご参加してみて下さい。
12/7、12/17、12/28「おとなガイドツアー」12月のテーマ | 東京ズーネット
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