2017年7月11日から上野の国立科学博物館にて特別展「深海2017」がはじまりました。
メインの展示は深海生物や深海環境となりますが、東日本大震災の地震と津波についての展示もあります。ご注意下さい。
館内は平日午前中とは言え、展示物前に2列に並んでいる混み具合でした。10月1日まで開催ですので夏休みは外した方がゆっくりと観られると思われます。音声ガイドは中川翔子さんで収録時間35分で520円です。また、動画撮影はNGですが、写真撮影は可能です。
第1章 深海とは
最初の展示は世界各地の海底堆積物のサンプルです。
水圧で変形した金属バットや、水圧により変形していくカップラーメンの容器など、深海の環境の説明からとなります。
第2章 深海と生物
第2章の最初は発光生物の映像と標本の展示です。映像は上方の大きなスクリーンにも流れます。主な展示標本をいくつか紹介します。
水深600〜1200mのチョウチンアンコウは馴染みのある生物かも知れませんが、やはりグロテスクですね。
水深700m以深で見られるクロカムリクラゲは発光部質をキラキラと放出してとても綺麗です。映像で確認して観て下さい。
水深549m大島西方沖で採取されたオヨギゴカイ属の1種。まだまだ確定された名前が無い生物が深海には多くいます。
水深400〜800m北太平洋に分布するデメニギス。この標本の様に海中での生体が確認されるまでは頭の凹んでいる魚として扱われていたそうです。初めて撮影されたのは2004年ですから、本当に最近の事です。目は緑色のレンズで、映像で目の様に見える黒い点は鼻だそうです。こちらは発光生物でははく、発光生物を捕食する為に進化した生物ですね。
水深500〜2500mに生息するホウライエソは怖い深海魚!的な顔が結構好きです。
水深500〜1000mに生息するアミガサクラゲはウリクラゲ科ですので、縦の筋の様な櫛板が光に反射して綺麗なクラゲなのですが、良く見ると網の目状にある枝管が発光するそうです。映像がとても綺麗でした。
これらの深海生物の発光の起源は餌となるカイアシ類の合成するセレンテラジンなんだそうです。食べる事で発光する事が出来るのですね。
本日のまとめはここまで!