なみのりいるかの夢

しばらくは雑記です。

小説 「ペンギン・ハイウェイ」 森見登美彦

映画の公開も始まった森見登美彦さんの「ペンギン・ハイウェイ」は少年とお姉さんの不思議なお話です。

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

  • 作者: 森見登美彦,くまおり純
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/11/22
  • メディア: 文庫
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ペンギン・ハイウェイ (角川つばさ文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川つばさ文庫)

 

 

色々と不思議に思った事を観察したり考えたりしていくアオヤマ君とお姉さんとのやり取りは、とてもキラキラしていたり甘くふんわりしていたりと素敵です。草むらに現れたアデリーペンギンからはじまる物語は、コウモリやヒマワリ、シロナガスクジラに不思議な生き物ジャバウォックと繋がり、溢れていきます。少年の淡い憧憬と世界の捉え方に同級生とのやりとり、合間に挟まる大人達とのやりとりと読んでいて止まりません。

アオヤマ君の少年の問題はどのような行き先にたどり着くのか、ぜひ読んでたどり着いてみて下さい。

 

初夏から秋にかけて、長距離列車の中やお気に入りのオープンカフェで読みたい物語です。読み終わった後、コーヒーかコーラが飲みたくなるかもしれません。でも、夕方に読み終わると寂しくなるので、午前中に読み終わりたいものでした。

 

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ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

 

 出来れば文庫版で風に吹かれながら、流れる時間と共にページをめくって、読んで欲しい物語です。