なみのりいるかの夢

しばらくは雑記です。

小説 「夜 は お し ま い」 島本理生

Redの映画公開が来年に決まった島本理生さんの新刊「夜 は お し ま い」をやっと読むことが出来ました。

 

帯にある「性とお金と嘘と愛に塗れたこの世界を、私たちは生きている」が全てでした。

4つの短編はそれぞれ違う女性の性や愛に傷付き傷付ける話でもあり、1人の男性がそれぞれの女性をつないでいきます。傷付き悩み試して傷付けて、でも今は生きていると静かに終わります。自分は傷付いていると思う女性の方には、抉るような表現があるので、読むと辛いかもしれません。それでも、合間合間にある金井神父の言葉にもしかしたら救われていくかもしれません。

 

全ての方にオススメできる訳でもありませんが、自分の傷を確認して、消化出来るのであれば夜に読んでみて下さい。