なみのりいるかの夢

しばらくは雑記です。

小説 「ソラリス」 スタニスワフ・レム

Twitterでペンギン・ハイウェイの感想を検索してると時々出てきた「ソラリス」スタニスワフ・レムを読みました。

すごいゴリゴリのSFでした!2015年の新訳なので読みやすく、一気に読んでしまいました。読み終わった後の余韻が良いです。解説などもついて、ひとつの世界とそれらを構成する様々を一気に取り込んだ気分です。解説にもありましたが、「起源への問い」「存在への問い」「認識への問い」の3つがしっかり練り込まれたお話でした。1961年に原版が出版されていますのでSF好きな方には古典として履修してるのが当然なのかもしれません。今まで読んでなかったのがちょっと悔やまれます。ファーストコンタクト物としても押さえておきたい小説でした。

ちょっとだけ、神林長平の「敵は海賊・正義の眼」を思い出してました。活発度がかなり違いますけど、同じ海が出てきますし。

「ペンギン・ハイウェイ」には「スタニスワフ症候群」と海とが関係するところなのかな。「ソラリス」を読んだことのある方は、海が出てきた時点であの終わりがみえていたとすると切なすぎますね。どちらもネタバレ無しで読んで欲しいので、感想が難しい!でも、どちらも面白いし切ないので気になった方は是非秋の読書の1冊に加えてみて下さいね。

 

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ソラリス (ハヤカワ文庫SF)

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