なみのりいるかの夢

しばらくは雑記です。

熱海 グリーンエネルギーシンポジウム その2

熱海 グリーンエネルギーシンポジウム その2

第1部の講演の後はイメージソングが流れ、4つの取組の報告とプロジェクトリーダーからの報告です。

 

海洋エネルギー

光村智弘氏からは現在の波力、潮力、海流、海水温度差、塩分濃度、海上風力発電についての説明がありました。

御前崎波力発電やNEDO事業として静岡県に建設中の越波式発電所、鳴門海峡の潮力発電などがあるそうです。巨大なシリンダーの油圧による波力発電も興味深かったです。

NEDO共同研究・波力発電共同研究室開設|協立電機 株式会社

現在の熱海では6年前からハイブリッドエコシップ「いざよい」がディーゼルと電動モーターとセーリングの3種類の動力で稼働中だそうです。30馬力で8ノット、電動時5ノットの速力がありますが、電動の出力は4.5倍なのですが波などで1.6倍ほどに落ちているとの事。

f:id:naminori_iruka:20171122223623j:image

海上や海中などでの発電に伴い海底電力ケーブル需要も今後考えられるとので、現在海底電力ケーブルを引く為の施設船が新造中なんだそうです。電力ケーブルは1cmぐらいの光ファイバーとは違い、直径が10cm程あり、現在の施設船では対応が出来ないとは知りませんでした。

 

温泉熱

現在熱海では源泉が高温70-80度で湧き出ており、この熱を利用して温水を作り、ボイラー使用を控える設備を設置してCO2や燃料代の節約を目指しているそうです。実際に草津で熱交換で温水を供給している実例があり、旅館やホテルなどに設置を目指しているのですが、2000万からの設備費が必要であり補助金や熱交換の知識が今後考えていきたいとの事でした。

 

マイクロ水力

このマイクロ水力発電が1番実用に近いように感じました。現在熱海の糸川にて実証実験中であり、会場でVRによる実験施設と発電機を見る事が出来ました。しかし、導入コストや稼働率、運転維持費に枯葉などの異物の除去頻度などまだまだハードルがありそうです。今後、メンテナンスの省力化、工事計画不必要の電気主任技術者不要での設置を目指すとの事。発電機はプロペラの真ん中が空いている筒状で外側のコイルで発電しており、この中空プロペラは3Dプリンターで作成なんだそうで、すごいですよね。

f:id:naminori_iruka:20171122223737j:image
次は伊豆山漁港に排水されている2級河川初川で実験予定で、漁港の電力に使用予定だそうです。

今後水族館や高い建物の排水管などに設置がされたりするのでしょうか、楽しみです。


森林バイオマス

こちらは新しく夏から参加のプロジェクトだそうです。間伐材をチップにしてバイオマスボイラー利用がメインとなります。

f:id:naminori_iruka:20171122223857j:image

林業自体の普及を基本にして森林資源の手入れから地域内の雇用なども考えているそうです。森林の整備が進むのは素晴らしい事と思います。


最後に二酸化炭素排出量計算の出来るサイトを紹介して頂きました。皆さんも一度ご自宅の二酸化炭素排出量を調べてみてはいかがでしょうか?