なみのりいるかの夢

しばらくは雑記です。

特別展 深海2017 国立科学博物館 その2

2017年7月11日から上野の国立科学博物館にて特別展「深海2017」がはじまりました。

深海2017-DEEP OCEAN-

メインの展示は深海生物や深海環境となりますが、東日本大震災の地震と津波についての展示もあります。ご注意下さい。

 深海2017-DEEP OCEAN-

その1特別展 深海2017 国立科学博物館 その1 - なみのりいるかの夢

 

第2章 深海とは

発光生物の映像と標本の後は、水深ごとの生物図鑑です。生息深度別の標本群となります。ある程度浅い海域の標本は見たことのある種で数が多いのですが、最深度ともなるとわずかな種しか確認されていません。メンダコやセンジュナマコなどから、様々な貝やヒトデなど素晴らしい標本群でした。

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素晴らしい標本群ではあるのですが、水圧の無いホルマリン漬けですとやはり生体の可愛さと言うか、生きている時と同じ姿は保てないので、映像の大切さが分かります。

深怪魚

ここでとてつもない新種というか未記載種の展示がありました!セキトリイワシ科の不明種と書かれた標本は撮影不可でしたが、学名の付いている近似種は撮影可能でした。

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撮影可能な標本のタナカセキトリイワシなどは30cm程なのですが、不明種は140cmの巨大です。深海では体が大きく長命になる事が多いそうなのですが、それにしても大きです。

今まで研究する事が困難であった海域でもあるので、この種以外にも2001年以降約160種ほどの新種が確認されています。

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深海生物の捕食方法や南極の海氷の展示に、深海底の堆積物の海域での違いなどと展示は続きます。南大洋(南極周辺)と西赤道太平洋の堆積物と顕微鏡写真付きで解説があります。この、一般では手に入らない貴重な標本は素晴らしいですよ!

巨大生物

さて、お待ちかねのダイオウイカの前に深海サメの標本が待ち構えています。

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約7mのオンデンザメです。水深2000m以浅の北太平洋温帯〜北極海に生息しているそうです。深海艇のしんかい2000の全長9m程ですから、深海で会うと怖いですね。

頭上にはダイオウイカの模型もありますが、お目当ては小笠原諸島沖で捕獲された標本です。

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目やクチバシ(口器)も吸盤も大きいです。隣に並んで写真を撮ればサイズも分かりやすいかもしれません。

 

続きは次回!

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