大英自然史博物館展に行って来たよ! その1 - なみのりいるかの夢
大英自然史博物館展に行って来たよ!その2 - なみのりいるかの夢
2章 自然史博物館を貫く精神
ここは見所も沢山あるのでゆっくりと回って下さい。
最初はカール・リンネと自然界を分類する方法。
分類学の父と称されるリンネの植物標本から展示ははじまります。
壺に活けられた形で押花になっているのはフタバチャメルソウです。リンネは生物の学名を属名と種小名の2つの言葉で表す二名法を体系づけました。
押花で本物なのですが、壺に生けられていてこのまま飾っておきたい綺麗さです!現在の植物標本は地球館1階で見ることができます。プラスチネーションなどで丸ごと保存が多くなっていますので見比べて見るのも面白いと思います。
次は比較解剖学の父、リチャード・オーウェンの同定したサメの歯の化石や絶滅したモアの全身骨格、大型鳥類と判断したモア大腿骨の破片レプリカなどが展示されています。
全身骨格は本当に大きかったです。
次に岩石の標本やウィリアム・スミスの地質図、地層の描写図などがあります。地層の同定に使う化石のイラストは詳細で綺麗ですよ!常設展の日本館3階には日本の地質について詳しく展示がありますので、ここで地学に興味を持った方はそちらもご覧ください。
そして、最後がチャールズ・ダーウィンの進化論に関係した展示です。
この子はダーウィンのペットだった若いガラパゴスゾウガメの剥製まで展示されていました!
個人的にはこのダーウィンが研究したカメノテの標本がとても興味深かったです。採集場所はChinaSeas、航海中の標本なのでしょうか?海洋生物も色々研究されてたのですね。
そして、驚いたのが鳥の標本です。
こんな感じに仰向けの状態なのですよ!なんとなく剥製として立っている姿を想像していましたのでこの姿は衝撃でした。このセキセイインコはオーストラリアのものでした。
こちらがドイツで発見された始祖鳥の化石、本物です。この化石は一般の人は触ることは出来ません。常設展の地球館1階ではブロンズで複製された別の標本が触れますので、羽の様子などを触って確かめることができます!ブロンズの複製はサーモポリス標本だそうです。
本展を観た後には常設展をゆっくり比較しながら観てまわるととても楽しいです。